【旅行者必見!】人類の起源の地として知られる「 エチオピア 」基礎情報からおすすめ観光スポットまで一挙紹介!

国の紹介

突然ですが、みなさんは エチオピア に関してどのような印象をお持ちですか?

今回はエチオピアの歴史を含めた基本情報から、最後はエチオピアに行ってみたいと思えるようなワクワクする旅行向けの記事を書いてみました。

エチオピアってどんな国?

エチオピアは人類の起源の地としても知られ、壮大な山脈、神秘的な岩の教会、多様な民族文化が共存している国です。

アフリカ地図 - エチオピア
エチオピア – アフリカ地図

基本情報

場所:エチオピアはアフリカ大陸の東部に位置し、北にエリトリア、東にジブチとソマリア、南にケニア、西にスーダンと南スーダンと接しています。国は内陸国であり、海に面していません。

面積:国の総面積は約1,104,300平方キロメートルです。これはアフリカで10番目に大きな国であり、世界的に見ても27番目の広さです。

人口:エチオピアの人口は約1億9千万人で、アフリカで2番目に人口が多い国です。人口の約40%が15歳未満の若年層で、出生率は高く人口増加率も急速です​。

気候: 気候は地域によって大きく異なりますが、一般に高地では温暖で乾燥し、低地では暑く乾燥しています。国の大部分は高原地帯で、平均標高は2,500メートル程度です。年間を通じて降水量の変動が大きく、特に高原地帯では雨季と乾季がはっきりしています。

首都:首都はアディスアベバで、国の政治、経済、文化の中心地です。人口は約500万人で、エチオピア最大の都市です。

最大の都市: ディレダワ、マッケレ、ジンマ、ゴンダル、バハルダールなどがあります。

アディスアベバ - エチオピア
アディスアベバの街並み

歴史


エチオピアの歴史は深く、多様で、非常に興味深いものです。古代から現代に至るまで、エチオピアは多くの歴史的変遷を経験してきました。

古代エチオピアは、強力な王国としての地位を確立しました。最も著名なのはアクスム王国で、紀元前1世紀から10世紀まで繁栄し、キリスト教が導入されたことでも知られています。この時代、エチオピアは貿易と文化の交流において重要な役割を果たし、地中海世界とアラビア半島との間で架け橋となりました。

中世には、エチオピア正教会が強い影響力を持ち、岩を掘り出して作られたラリベラの岩の教会群など、独自の建築様式を生み出しました。この時期、エチオピアは周辺のイスラム勢力と度々衝突し、独立を維持するための戦いを余儀なくされました。

壁画 - エチオピア
エチオピア正教会のウラ・キダネ・メフレ修道院にある壁画

近現代では、エチオピアはヨーロッパの植民地主義の波に抵抗し、19世紀末にイタリアとの戦争で勝利を収めました。しかし、1935年にイタリアによる再侵攻が行われ、短期間ながら占領されました。その後、エチオピアは再び独立を回復し、20世紀の間にいくつかの政治体制の変遷を経験しました。

20世紀後半には、ハイレ・セラシエ皇帝が廃位され、共産主義政権が成立しましたが、この時期は内戦や飢饉に見舞われました。1991年には、連邦民主共和国が成立し、多民族国家としての新たな道を歩み始めました。

経済


エチオピアの経済は、近年進展を遂げていますが、多くの課題に直面しています。農業が経済の大きな部分を占めており、特にコーヒーの生産が重要な産業です。エチオピアのコーヒーは世界的にも評価が高く、主要な輸出品の一つとなっています。他にも、セサミ豆類などの生産も盛んです。

しかしながら、経済の多くが農業に依存していることは、天候の変動や気候変動の影響を直接受けやすいという問題を抱えています。このため、近年では工業化と経済の多様化に向けた取り組みが進められています。製造業、特に繊維産業や皮革製品の生産は成長している分野です。

また、エチオピア政府はインフラの整備にも力を入れており、道路、鉄道、電力供給網の拡充が行われています。観光業も経済発展において重要な役割を果たしており、国の豊かな歴史、文化、自然景観が多くの観光客を引きつけています。

経済の急速な成長にも関わらず、エチオピアは依然として高い貧困率失業率に直面しており、教育や医療へのアクセスの向上が求められています。また、政治的な不安定さや民族間の緊張も経済の成長に影響を及ぼしています。

文化

  • 言語:国内では多くの言語が話されており、アムハラ語が公用語です。その他にもオロモ語、ティグリニャ語、ソマリ語など多くの言語が使用されています。
  • 民族:エチオピアは80以上の民族集団から成る多民族国家です。アムハラ、オロモ、ティグレ、ソマリなどが大きな民族グループを形成しています。
  • 宗教:エチオピアはキリスト教とイスラム教の信者が多い国です。特にエチオピア正教会は国内で重要な役割を果たしており、独自の宗教的伝統と儀式を持っています。
  • 音楽とダンス:エチオピアの音楽は伝統的な楽器とリズムを特徴とし、民族ごとに異なるスタイルがあります。ダンスも民族ごとに独特のスタイルがあり、祭りや集会でよく披露されます。
  • 伝統的な衣装:伝統的な衣服には、白い綿布で作られた「ハベシャ・リベス」があります。特に祭りや特別な日には、美しく装飾された衣服が着用されます。
ハベシャ - エチオピア
伝統的衣装のハベシャドレス
  • 祭りと伝統:メスケル(十字架の祭日)、ティムカット(キリストの洗礼を記念する祭日)、エンカタットゥシュ(新年)など、エチオピア正教会に基づく祭りが盛んに祝われます。
  • 食文化:インジェラと呼ばれる酸味のあるパンケーキ状のパンが基本的な食べ物で、様々な煮込み料理(ワット)と一緒に食べられます。コーヒーはエチオピア文化の重要な部分で、伝統的なコーヒー儀式があります。
インジェラ - エチオピア
インジェラの写真

世界的に有名なもの

エチオピアは独自の暦システムを使用しており、西暦(グレゴリオ暦)とは異なる計算方法を採用しています。エチオピア暦は約7-8年遅れており、13ヶ月の月日構成を持ちます。

またエチオピアは、古代人類の遺跡が発見された地として有名です。この中で最も有名なのは、「ルーシー」と名付けられた約320万年前の化石です。この発見は、人類の起源と進化に関する理解を深める上で重要な役割を果たしました。

ルーシー - エチオピア
猿人ルーシー

ほかにもエチオピアは長距離走において世界をリードする国の一つで、多くのオリンピックメダリストや世界記録保持者を輩出しています。

観光者向け!観光地から旅行費用の目安、タブーまで!

山々 - エチオピア
エチオピアの山々

観光

  • ラリベラ岩窟教会群: 12世紀に岩を彫って作られた11の教会からなるユネスコ世界遺産です。これらの教会は、キリスト教建築の驚異的な例とされています。
ラリベラ - エチオピア
ラリベラ岩窟教会群
  • アクスム: 古代アクスム王国の遺跡が残る都市で、巨大なオベリスクや古代の石造建築物が特徴です。
  • シミエン国立公園: ユネスコの世界遺産にも登録されている自然公園で、壮大な山々や野生動物を観察することができます。
  • アワッシュ国立公園: エチオピアの野生動物を観察できる素晴らしい場所で、サバンナの景観や火山地形が見られます。
  • バハルダール: エチオピアにある最大の湖であるタナ湖の湖岸にある美しい街です。
ティシサットの滝 - エチオピア
バハルダールにあるティシサットの滝
  • ハラール: 古いイスラム教徒の街で、その歴史的な城壁と市場は特に有名です。

食べ物

  • インジェラ: 酸味のあるパンケーキ状のパンで、様々な煮込み料理(ワット)を載せて食べます。
  • ドロ・ワット: 鶏肉と卵を使用した辛い煮込み料理で、特別な日によく食べられます。
  • キテフォ: 生肉の料理で、辛いバターソースと香辛料で味付けされます。
  • テジ: 伝統的な蜂蜜酒で、特別な機会に楽しまれます。
  • コーヒー: エチオピアはコーヒーの原産地であり、伝統的なコーヒー儀式は文化的な体験としても楽しむことができます。

やってほしいこと

エチオピアを訪れた観光客に一番体験してほしいことは、ラリベラの岩の教会群の訪問です。これらの教会は12世紀に岩を彫って作られたもので、世界遺産にも登録されている独特な建築様式と歴史的重要性を持っています。彫刻された教会群は、エチオピアの歴史と文化の深さを象徴しており、その驚異的な美しさと技術は世界中の旅行者に感動を与えること間違いありません。

お金

  • 航空券: 日本からエチオピアへの往復航空券は、時期や予約のタイミングによりますが、大体150,000円から300,000円程度です。
  • 宿泊費: 宿泊施設の種類によって幅がありますが、一泊あたり3,000円から20,000円程度のホテルが一般的です。高級ホテルではそれ以上になることもあります。
  • 食事費: 日々の食事費は、ローカルな食堂やカフェであれば一食500円から1,500円程度です。より高級なレストランではもう少し高くなります。
  • 交通費: 市内交通は比較的安価で、タクシーやバスは数百円で利用可能です。国内移動には飛行機やバスを利用することが多く、これらの費用は移動距離によって異なりますが、数千円から数万円です。
  • 観光費: 入場料やツアー費用は場所によりますが、一日あたり数千円から数万円程度を見積もると良いでしょう。

以上の費用を基に、平均的な1週間のエチオピア旅行では、航空券を除いて約50,000円から100,000円程度の予算が必要となる可能性があります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個々の旅行スタイルや選択するサービスによって大きく異なります。

これらの費用はあくまで目安であり、時期やサービス内容によって異なる場合があります。また、マウンテンゴリラ追跡のような特別なアクティビティはこれらの金額よりも高価になることが一般的です。旅行計画を立てる際には、最新の情報を確認することが重要です。

注意事項

  • ビザの要件: 日本国籍の旅行者はエチオピア入国にビザが必要です。電子ビザ(e-Visa)を事前にオンラインで申請するか、到着時に空港で取得することができます。
  • 健康と予防接種: エチオピアはマラリアやイエローフィーバーのリスクがある地域です。事前に必要な予防接種を受け、マラリア予防薬を携行することが推奨されます。また、飲料水はボトルウォーターを利用し、生の果物や野菜、衛生状態が不明な食べ物は避けることが賢明です。
  • 安全性: 特に都市部ではスリや小規模な犯罪に注意が必要です。また、政治的なデモや集会が予期せず発生する可能性があるため、現地のニュースに注意を払い、大規模な人混みを避けることが望ましいです。
  • 通信: エチオピアのインターネットやモバイルネットワークは、都市部では利用可能ですが、地方では接続が不安定または利用できない場合があります。
  • 通貨と支払い: エチオピアの通貨はエチオピア・ビルです。クレジットカードは主要なホテルやレストランで受け入れられていますが、現地通貨での支払いが基本です。都市部以外ではATMが少ないため、十分な現金を携行することが望ましいです。

具体的なタブー


日本人旅行者がエチオピアを訪れる際に注意すべきタブーはいくつかあります。これらは、文化的な敬意と理解を深めるために重要です。

  • 宗教的場所での振る舞い: エチオピアは宗教的に重要な国であり、特にエチオピア正教会の教会や修道院を訪れる際は、尊敬を表するための適切な服装と行動が求められます。肩や膝を覆う服装を心がけ、教会内での写真撮影には許可が必要な場合があります。
  • 食事のマナー: エチオピアでは手で食べることが一般的です。特に、インジェラと呼ばれる酸味のあるパンを使って他の料理を摘む習慣があります。食事中に左手を使うことは避けるべきです。
  • 頭を指差す行為: 頭を指差すことは不適切とされています。頭は尊敬される部位と見なされており、特に子供や他人の頭を触ることは避けるべきです。
  • 時計の贈り物: エチオピアでは、時計を贈り物として贈ることは「時間が尽きる」や「死」を連想させるため、避けるべきです。

これらの点に注意を払い、現地の文化や習慣に敬意を表し、礼儀正しい行動を心がけることが大切です。また、ウガンダに限らず、どの国を訪れる際も、事前にその国の文化やタブーについて調べ、理解しておくことが良い旅のエチケットです。

まとめ

いかがでしたしょうか?
この記事を読んで、少しでもアフリカに興味を持ったり、行ってみたいと思う方が増えたら良いなと思います。

アフリカについてより多く知りたいと思った人はぜひ、他の記事も読んでみてください。

出典:

  1. Ethiopia | People, Flag, Religion, Capital, Map, Population, War, & Facts | Britannica
  2. Ethiopia | The World Factbook
  3. Ethiopian Culture – Core Concepts — Cultural Atlas
  4. Ethiopia – Country Profile – Destination Ethiopia – Nations Online Project

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