東アフリカに位置する タンザニア は、その壮大な自然と多様な文化で知られています。
今回は、そんなタンザニアについてご紹介します。
タンザニアってどんな国?

基本情報
- 人口:2022年時点でのタンザニアの人口は約6,900万人と推定されています。人口密度は比較的低く、国土面積に対して広大な地域が広がっています。
- 面積:面積は約945,000平方キロメートルです。この広大な領土には多様な地形が広がっており、サバンナ、山岳地帯、湖沼地帯、海岸線などがあります。
- 気候:タンザニアの気候は地域によって異なりますが、一般的には熱帯気候が特徴です。
- 首都:首都のドドマ
- 都市:経済の中心地であるダルエスサラームが挙げられます。
歴史
タンザニアの歴史は豊かで複雑なものです。先史時代からバントゥー系の民族が移動し、その後、インド洋沿岸や内陸部に交易都市が発展しました。12世紀頃からはスワヒリ文化が形成され、アラブ人やポルトガル人などの外部からの影響を受けました。
19世紀には、ドイツ帝国やイギリス帝国の植民地支配下に置かれ、後にタンガニーカとして独立を果たしました。1964年には、タンガニーカとザンジバルが合併してタンザニア連合共和国が成立しました。その後、初代大統領のジュリウス・ニエレレの指導のもと、社会主義の理念に基づいた政策が実施されました。
経済
タンザニアの経済は、農業が中心であり、農産物の生産と輸出が主要な収入源です。主要な農産物には、コーヒー、茶、タバコ、綿花などがあります。また、鉱業も重要な産業の一つであり、金、ダイヤモンド、タンザナイト(世界で唯一産出する宝石)などが産出されています。
近年では、観光業も成長しており、国内外から多くの観光客が訪れています。セレンゲティ国立公園やキリマンジャロ山などの自然景観、ザンジバル諸島の美しいビーチなどが人気です。
政府は経済の多様化とインフラの整備に力を入れており、中国や欧州連合などの国際協力による投資や支援も受けています。ただし、貧困層の削減や教育・医療の充実など、社会的な課題も依然として残っています。
タンザニアの歴史と経済は、その豊かな文化や自然と共に、国の発展と進化の歴史を物語っています。

文化
言語
スワヒリ語: タンザニアの公用語であり、広く話されています。日常会話や公文書、学校で使用されています。
英語: もう一つの公用語であり、政府や教育機関で使用されています。
宗教
タンザニアの主要な宗教はキリスト教とイスラム教ですが、伝統的な信仰や宗教も一部で維持されています。キリスト教徒は主に北部や西部に多く、イスラム教徒は沿岸部やザンジバルなどで多数派を占めています。
民族
タンザニアには約120の異なる民族が居住しており、それぞれが独自の文化や伝統を持っています。主要な民族にはスワヒリ族、マサイ族、チャガ族、ヘヘ族などがあります。
料理
タンザニアの料理はアフリカの他の地域からの影響を受けつつも、独自の特色を持っています。主食はウガリ(粗挽きのとうもろこしの粉)やライスであり、肉や魚介類、野菜を様々な調味料で煮込んだカリー風の料理が一般的です。また、スパイスを効かせた料理も多く、ザンジバル料理はそのスパイスの香りが特徴的です。
音楽とダンス
音楽とダンスはタンザニア文化の重要な要素であり、様々な民族や地域に固有のスタイルやリズムがあります。特にバンドやバラード、トラディショナルな音楽が人気であり、ストリートパフォーマンスや祭りで頻繁に見られます。また、伝統的なダンスは歴史や祝祭を祝う際に頻繁に行われ、その振付や衣装には民族の特徴が表現されます。
世界的にも秀でているもの
タンザニアにはアフリカ最高峰であるキリマンジャロ山があります。標高は約5,895メートルで、その壮大な姿と美しい景色で世界中の登山家やトレッカーを魅了しています。
また タンザニアにはアフリカ大湖沼の一つであるタンガニーカ湖があります。この湖は世界で2番目に深い湖であり、深さは最大で1,470メートルに達します。
他にも、タンザニアの旧石器時代の遺跡であるオルドバイ渓谷は、世界で初めて人類の化石が発見された場所の一つとして知られています。ルイ・レイキーなどの考古学者によって多くの化石が発見され、人類の進化や文化の研究に大きな影響を与えました。

観光者向け!観光地から旅行費用の目安、タブーまで!
観光
- セレンゲティ国立公園: アフリカ有数のサファリ目的地であり、野生動物の豊富な生息地です。ライオンやキリン、ゾウなどが群れをなして草原を駆け抜ける壮大な光景が見られます。
- キリマンジャロ山: アフリカ最高峰であり、登山家やトレッカーにとって憧れの的です。登山ルートは複数あり、景色の美しさや挑戦度の違いがあります。
- ザンジバル諸島: インド洋に浮かぶザンジバル諸島は、美しいビーチやクリアな海水、歴史的なストーンタウンなどがあります。リゾート地としても人気が高いです。
食べ物
- ウガリ: タンザニアの主食であり、粗挽きのとうもろこしの粉を水で練って作ります。肉や野菜と一緒に食べられます。
- チョコレート: タンザニアで作られるチョコレートはココアの豊かな風味が特徴です。高品質のチョコレートが多くあります。
- ビリヤニ: インド料理の影響を受けたライス料理で、スパイスが効いており香りが豊かです。肉や野菜と一緒に食べられます。
やってほしいこと
タンザニアを訪れる際に、絶対にやっていただきたいことは、夕暮れ時にセレンゲティ国立公園でサファリを楽しむことです。
セレンゲティ国立公園は、世界的に有名なサファリの目的地であり、夕暮れ時に草原を車で走りながら、ライオンやゾウ、キリンなどの野生動物を観察する体験は、一生の思い出になることでしょう。
お金
- 航空券: 往復の航空券は、シーズンや出発地によって異なりますが、一般的に数十万円から数百万円になることがあります。
- 宿泊費: 宿泊施設の種類やクラスによって異なりますが、1泊あたり数千円から数万円になることがあります。
- 食事: レストランでの食事や現地の食材を使った食事は、1食あたり数百円から数千円になることがあります。
- 交通費: 現地での移動手段やアクティビティにかかる費用は、数千円から数万円になることがあります。サファリや観光地への入場料、ガイド料などが含まれます。
- 旅行保険: 旅行保険の費用は、加入する保険プランや旅程によって異なりますが、数千円から数万円になることがあります。
これらの費用を考慮すると、1週間のモザンビーク旅行の総費用は、往復航空券、宿泊、食事、アクティビティを含めて、約30万円から80万円程度になる場合が一般的です。
これらの費用はあくまで目安であり、時期やサービス内容によって異なる場合があります。また、マウンテンゴリラ追跡のような特別なアクティビティはこれらの金額よりも高価になることが一般的です。旅行計画を立てる際には、最新の情報を確認することが重要です。
注意事項
- ビザとパスポート: タンザニアに入国するには、日本国籍の場合、観光ビザが必要です。また、有効なパスポートも必要です。ビザやパスポートの有効期限を事前に確認し、必要な手続きを行いましょう。
- 健康と医療: タンザニアへの渡航前に、必要な予防接種や健康診断を受けることをお勧めします。マラリアなどの感染症に備えて、蚊対策を行い、必要に応じてマラリア予防薬を服用しましょう。また、現地での医療施設や医師の情報を確認しておき、旅行保険に加入することを検討しましょう。
- 治安: タンザニアは一般的に安全な国ですが、観光地や人混みの場所では、盗難や詐欺などの犯罪に注意が必要です。貴重品を持ち歩かず、夜間の外出は控えるようにしましょう。また、政治的な不安定や自然災害に備えて、現地の情報を確認しておくことも重要です。
- 水と食事: 生水や生の食品には注意が必要です。水道水を飲用することは避け、ボトル入りの飲料水を使用しましょう。また、食事は衛生管理の行われているレストランやホテルで摂るようにし、生の野菜や果物を避けることをお勧めします。
具体的なタブー
- 左手を使って物を受け渡す: タンザニアでは、物を受け渡す際に手を使うことは避けるべきです。代わりに右手で物を渡すか、両手を使って物を受け取るのが一般的です。
- 肩に手を置く: 他人の肩に手を置くことは、侵入と見なされることがあります。また、肩を触ることは不適切な行為と見なされることがあります。
- 食事の際に左手を使う: 食事をする際には右手を使いましょう。左手はトイレで使うための手として扱われるため、食事の際に左手を使うことは不適切です。
まとめ
いかがでしたしょうか?
この記事を読んで、少しでもアフリカに興味を持ったり、行ってみたいと思う方が増えたら良いなと思います。
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